1.細胞診
■皮膚掻爬法
目的 : ツメダニ、疥癬、ニキビダニ、ヒゼンダニなどの検出
方法 : 刃が鈍円化しているナイフや鋭匙などを用いて、皮膚の表面を数箇所こする。 (この際、わずかに出血しますが、その程度に検査を行わなければ結果が出ないことがありますので、ご了承ください。)また、皮膚の深層に寄生しているケー スが多いため1度の検査で検出されないことがあります。寄生虫疾患が疑われる場合は繰り返し検査するか。治療(診断的治療)をしてしまう事があります。
△皮膚の表面の一部を削り取って調べる皮膚病の検査の皮膚掻爬法
■結節等の吸引(針生検)
目的 : その病変が感染や腫瘍であるかの大まかな判別をつけるため。針生検の診断率は約70%程度です。確定診断には多くは(病変組織を切除する)病理組織検査をお勧めします。
方法 : 病変部分(結節等の)を保持し、注射針を差込み、内容物を吸引する。そしてスライドグラス上に内容物を吹きつけ顕微鏡で観察する。
■塗抹法
目的 : 皮膚や耳の細菌や真菌感染(マラセチア等)の判定。耳ダニ等の確認。
方法 : 皮膚の病変部に直接スライドグラスを押し付けて、染色し顕微鏡で観察する。
また耳のサンプルを採取するときは綿棒を使い、それをスライドグラスに塗抹、(染色し)顕微鏡で観察する。
△視診と触診、スライドグラス、塗抹標本による皮膚病検査の方法
△ブラシにて皮膚の表面を擦り、細胞等を集める、皮膚病の検査
△耳から耳垢を採取している所です
△採取した耳垢をスライドグラスに載せ、オイル等と混ぜて検鏡します
△採取した耳垢を各種の染色液にて染色して顕微鏡にて調べます
■セロハンテープ法
目的 : 細菌、真菌(マラセチア)、まれに寄生虫等の確認。
方法 : 透明なセロハンテープを用いて、直接皮膚に貼り付ける。それを染色しスライドグラスに貼り付ける。特に足先や顔などスライドグラスを直接当てるのがやや困難な場所に役立つ。
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