■自宅で出来る、在宅獣医療とはなんですか? |
この方法は飼い主の方、みずからが、獣医師の指導のもとに、 自宅で動物の治療(自身の動物のみ可能)を行う方法です。
そのためには直接、獣医師から良く説明を聞くことが重要です。 |
■在宅獣医療にはどんなものがありますか? |
在宅獣医療の主なものは以下のものが挙げられます。
糖尿病のためのインスリン療法
皮下輸液療法
エキゾチック・ペットの治療
酸素療法
自動輸液装置の貸し出しによる点滴療法
栄養チューブによる、栄養の補給
投薬及び、軟膏等の塗布
薬浴(シャンプー療法) |
■どんな利点がありますか? |
この方法は飼い主の経済的な負担を減らし、動物も最もストレスが少ない自宅で治療できます。治療中も飼い主と動物がいっしょに生活できる点にあります。 |
■どんな欠点がありますか? |
なにせこの方法は飼い主自身が行わなくてはなりませんので、動物が暴れる場合、凶暴な場合はお勧めできません。また飼い主の方がどうしても行うのに苦労を伴う場合もお勧めできません。また獣医師の指導を守らないと事故の恐れもあります。
十分に獣医師に説明を聞いた上で、十分に納得した場合のみ行える療法です。
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■どのような場合に行えますか? |
獣医師がこの療法を行った方が良いと判断された時で、飼い主の方がこの療法を受け入れられる場合に適応となります。通常はまず動物病院にて診断及び治療し、その後自宅にての輸液療法ができるぐらいまで動物が回復した場合に、引き続き治療を自宅にて行うと言うものです。 |
■皮下輸液療法とはどんな治療法ですか? |
主に水分の補給のために行います。栄養の補給も少しは行えます。動物の場合は人間と違って比較的皮下がだぶ付いているので、その間に比較的大量の液体を入れることができます。しかしこれらの輸液療法は、原因療法(病気の元からその原因を絶つ治療)ではありません。対症療法(動物の体力を増して病気に打ち勝とうとする治療)です。多くの病気は原因療法と対症療法を組み合わせて行うのが原則です。
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■点滴(療法)とは違うのですか? |
はい違います。点滴とは、静脈(血管)に液体を少しずつ入れる(滴下する)方法です。この方法は皮下に液体を入れる方法です。点滴は直接、血管に液体が入りますが、この方法は皮下にまず入れて、その後筋肉等を通過して、血管に入れる方法です。ゆえに動物が重篤な場合は、あまり効果がありません。 |
■この療法を行うに当たって、なにか注意点はありませんか? |
はい、まずは出来るだけ清潔な環境で、無菌的に行う必要があります。何をどれだけの量を入れるのかは獣医師の指示に従ってください。また輸液後はその針を刺した部分を少しの間軽く脱脂綿で押さえてください。これはその針穴から液体が漏れないようにするためです。またもし前回に輸液した場所にまだ液体が、たまっていれば、もう少し時間を置いて、液体がほとんどなくなるまで、輸液するのはお待ちください。そんな場合は病院にお知らせください。 |
■この療法は全国の動物病院で受け入れ可能ですか? |
現在では、まだ少数の動物病院しか導入されていません。このすばらしい療法の方法自体を、まだ多くの動物病院は知らないからです。しかし時とともに確実にこの方法は広まりつつあります。きっとあなたの近くの動物病院でもできる日は近いでしょう。あなたの努力によっても、心ある獣医師は心を開き、この療法を喜んで受け入れてくれるでしょう。 |
■実際にこの療法の有効な状態や病気はなんでしょうか? |
特に、高齢の猫に起こり易い、猫の慢性進行性腎疾患(猫の慢性腎不全)でしょう。これらの輸液療法を行うことによって、以前は毎日とか1日毎、2日毎に動物病院に通って、輸液療法を受ける必要が、ほとんどなくなるからです。定期的に週に1度とか2週間に1度の来院で多くはすむのです。そして最も重要なことは、これらの療法を受けることによって、動物の寿命が大幅に伸びることが期待できるからです。
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■以下のその解説の方法があります |
飼い主自身で行う皮下輸液の方法(輸液セット-翼状針付き)
飼い主自身で行う皮下輸液の方法(輸液セット-延長チューブ付き)
飼い主自身で行う皮下輸液の方法(輸液セット-タコ管付き) |