■骨・筋肉の病気 |
レッグ・ペルベス・ パーセス病 |
大腿骨の骨頭が壊死し、跛行を呈します。反対の後肢にも30%ぐらい発症します。治療は外科手術で骨頭を切除すれば治ります。 |
肩関節脱臼 |
何かのはずみに肩関節がはずれ、脱臼をおこします。一度起こると、習慣性となることもあります。 |
変形性脊椎症 |
犬に多く認められます。椎間板の老化に伴う変性により、重症になると腰が不安定になり、歩きにくくなります。 |
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■眼の病気 |
睫毛重生 |
まつげが二列に生え、眼に入り、涙がでます。 |
流涙症 |
俗に言う「涙やけ」で涙管が閉鎖してしまうため、涙の管を通らずに、外に涙があふれ出します。産まれつき涙管がない場合、細い場合、ただ単に詰まった場合等があります。 |
涙管異常症 |
涙管が欠損していたり、位置が違っていたり、狭かったりする病気です。 |
水晶体脱臼 |
原発性緑内障の原因として起こることが知られています。 |
原発性緑内障 |
眼に雲がかかったように見え、疼痛(眼をつむります)が起こり、眼が大きくなって、視力に障害がおこります。できるだけ早い治療が必要となります。 |
片側性白内障 |
片方だけの白内障で、左側に起こることが多い。 |
若齢性白内障 |
白内障は、普通、老犬になると認められる老化現象ですが、この犬種では遺伝的に起こり、2才以下で白内障が発生することがあります。 |
老齢性白内障 |
加齢によって、水晶体が濁ってきます。眼がだんだん見えなくなります。 |
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■歯の病気 ・この犬種は、先天的に歯の不足(欠損)がある系統が知られています。 |
歯石・歯垢の蓄積 |
歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 |
歯肉炎 |
これは歯石、歯垢の蓄積が原因で、歯と歯肉の間に炎症が起こり、赤くなります。 |
乳歯遺残 |
乳歯と永久歯が入れ代わるときに乳歯が残ってしまい、歯並びが悪くなることがあります。歯石や歯肉炎の原因になるので、早めに治療する必要があります。 |
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■皮膚の病気 |
アレルギー性皮膚炎 |
ノミ、アトピー、食餌や接触が原因で起こるアレルギーで、その原因によって治療は異なりますが、さまざまの程度で激しく痒がります。 |
アトピー性皮膚炎 |
主に塵埃(家のダニ等)を吸引することが原因で起こり、通常1〜3才までに発生し、遅くても6才までに発症します。季節性があり、激しく痒がります。性差はありません。 |
食餌アレルギー |
食事が原因で起こるアレルギー性皮膚炎で、主に顔面が腫れることが多く、季節性はありません。アレルギーのない食事にすると治りますが、なかなかむずかしい病気です。 |
湿性皮膚炎 |
アレルギー体質だと罹患しやすい皮膚病です。円〜卵円形の脱毛と発垢を示します。激しく痒がります。 |
皮膚糸状菌症 |
カビ、真菌による感染症で、なかなか治療がやっかいな病気です。 |
マラセチア感染症 |
カビの一種の皮膚病で、これもなかなか治療がやっかいな病気です。 |
毛包虫症 |
幼犬に多発する寄生虫による皮膚炎で、頭部から発生し次第に全身に広がります。脱毛、皮膚の肥厚、乾燥がみられます。重症では全身膿皮症になり、治療が難しくなります。 |
甲状腺機能低下症 |
中年齢以上で性別に関係なく発生しますが、この犬種では特に多いと言われています。皮膚病が治りにくくなり、被毛に光沢がなくなり脱毛しやすくなります。 |
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■泌尿器の病気 |
異所性尿管 |
この犬種は、特に有名です。主に雌に起こる先天的疾患で、成長につれ尿失禁をくり返します。ひどくなると腎臓障害が起こります。 |
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■心臓・循環器の病気 |
僧帽弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の僧帽弁の障害で、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
三尖弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の三尖弁の障害で、僧帽弁閉鎖不全とほとんど同時に起こる傾向があります。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
肺動脈狭窄症 |
先天的な心奇形で、肺動脈の弁の部分が狭窄を起こし、血のめぐりが悪くなります。咳をしたり、動くと呼吸が早くなったりします。 |
右大動脈弓遺残症 |
先天的な心臓の奇形で、血管の走行が異常となり、食道を圧迫します。 |
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■神経系の病気 |
難聴 |
先天的な場合は治療法はありません。いろいろな犬種でみられますが、特に白い犬に多いようです。後天的の場合は、原因によって治療法は異なります。 |
クラッペ病 (脳脊髄の脱髄) |
遺伝的に起こる脳の障害により、子犬の頃から興奮や痙攣や全身の麻痺などが起こります。脳脊髄の両側性脱髄の病気で、治療法がありません。 |
特発性てんかん |
6〜24か月齢で発症しやすく、急に発作を起こし、最初は短い時間で回復しますが、徐々に長い発作が頻繁に起こるようになります。 |
部分的てんかん |
何もないのに、何かを噛むような動作を続けて行います。 |
重症筋無力症 |
先天的(生後6〜9週齢で発症)と後天的(5才以下か7才以上)とがあり、運動後に悪化します。虚脱、振戦、巨大食道症等をと伴います。 |
小脳変性性疾患 |
小脳のプルキンエ細胞の変形性疾患です。数週〜数ヶ月齢で発症し、症状は進行性となり、小脳疾患の症状すなわち測定過大、企図振戦、躯幹運動失調などがみられます。治療法はありません。 |
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■消化器の病気 |
食道痙攣 |
食物を飲み込むことができなくなり、食後、食物を吐き出します。 |
原発性巨大食道症 |
産まれつき食道が大きくなっている病気で、嘔吐をよくします。食餌を誤嚥しやすく、肺炎に注意しなければなりません。治療はなかなか困難を極めます。 |
結腸の病気 |
この犬種は、特に高齢になると、この種の病気が多くなる傾向があるようです。 |
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■腫瘍性の病気 |
甲状腺腫 |
この犬種は、この病気の素因を持ちます。 |
乳腺腫瘍 |
雌では2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症などの病気も防ぐことができます。 |
肥満細胞腫 |
あらゆる皮膚にできますが、特に体幹、会陰、四肢、頭、首にできやすく、治療は外科手術で大きく摘出するのが重要です。治療すべき腫瘍です。 |
口腔内腫瘍 |
悪性黒色腫、扁平上皮癌、腺維肉腫等がありますが、予後はさまざまです。 |
皮下の腫瘍 |
肥満細胞腫、皮膚血管腫、皮脂腺過形成等が認められます。 |
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■その他の病気 |
臍ヘルニア |
おへそが膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 |
鼠径ヘルニア |
内股が膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 |
腎不全 |
長生きをすると、多くの犬は、関節炎に悩みながら、腎不全または癌で死亡することが多いようです。 |
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