■頭部の病気 |
環軸亜脱臼 |
頚椎の第1と第2の関係が悪く、頭の位置をうまく保つことが出来ません。歯突起の骨折や欠損の場合も、同じ状態になります。首を無理に下げると危険です。 |
水頭症 |
先天的な場合と後天的な場合があります。頭に水が溜まってしまい、運動失調等が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。 |
後頭骨形成不全 |
うまく歩けなくなり、運動障害も現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。なかなか診断もやっかいな病気です。 |
歯突起の欠損 |
首の後方にある、歯突起が産まれつき、欠損する病気で、ふらふら歩いたりするなどの運動障害が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。 |
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■骨・筋肉の病気 |
軟骨無形成症
及び
軟骨形成不全症 |
軟骨の異常を特徴とする軟骨形成異常で、主に長幹骨を侵し、骨端の成長が遅れ早期に停止する結果、四肢は短くなるが身体は正常となる、また発育不全により誇張された頭部の拡大を認める。 |
膝蓋骨の脱臼 |
膝のお皿に相当する骨が内側に滑り落ちる状態になり、ひどくなると慢性的に痛み、跛行を呈します。 |
椎間板ヘルニア |
椎間板が変性し、腰の神経を圧迫するため、運動障害や、後肢の麻痺や失禁などが生じます。症状がひどいと、俗に言う腰抜けの症状となります。 |
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■眼の病気 |
眼瞼内反症 |
まぶたが眼球のほうに内転します。このため、眼球に傷を付けるため涙が出たり、充血したり、角膜炎が起きたりします。成長につれて、治ることもあります。 |
中心性進行性
網膜萎縮 |
遺伝的な疾患です。発症年齢は様々で、動くものは見えるが、静止しているものは目の前にあってもわからないといった症状を示します。白内障を合併することもあります。 |
慢性結膜炎 |
結膜の表面に黄緑色の膜がかかります。免疫が関与していると言われています。全身症状として皮膚・粘膜の潰瘍化と蛋白尿を伴います。 |
慢性角膜炎 |
角膜(眼の表面)が慢性的に刺激を受けて、炎症を起こします。痛くて瞬きをします。 |
瞬膜の肥大(第3眼瞼の脱出) |
眼の下側の内側にある瞬膜(ワイパーの役目をする)が腫れて眼に出来物が出来たように見えます。 |
睫毛重生 |
まつげが2列に生え、眼に入り、涙がでます。 |
乾性結膜炎 |
涙の分泌が先天的に傷害されるため、眼がいつも乾燥し、眼やにがたまります。最近良い薬剤が開発され、治療が以前とくらべて良くなりました。 |
角膜潰瘍 |
眼が突出しているために傷がつきやすく、涙が出たり、眼が白く濁ったりします。 |
網膜剥離 |
神経網膜と色素上皮の相互位置関係が消失すること。 |
硝子体変性 |
ゲルとしての性質を失った硝子体は、部分的または完全に液化する。 |
角膜の類皮嚢胞 |
厚い膜に覆われた嚢胞は、皮脂腺や汗腺を含む。 |
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■歯の病気 |
歯石・歯垢の蓄積 |
歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 |
乳歯遺残 |
乳歯と永久歯が入れ代わるときに乳歯が残ってしまい、歯並びが悪くなることがあります。歯石や歯肉炎の原因になりますので、早めに治療する必要があります。 |
歯肉炎 |
これは歯石・歯垢の蓄積が原因で、歯と歯肉の間に炎症が起こり、赤くなります。 |
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■血液の病気 |
ヴォン
・ヴィレブランド
(フォン
・ヴィレブランド)病 |
出血性素因の病気で、粘膜からとか、体のあらゆる部分に出血傾向が認められる。常染色体優性遺伝である。 |
自己免疫性
溶血性貧血 |
発熱を伴う、溶血性貧血で、貧血や脾臓の拡大が認められる。雌が罹りやすく、血小板減少症(歯肉の点状出血)を伴うこともある。 |
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■皮膚の病気 |
アトピー性皮膚炎 |
主に塵埃(家のダニ等)を吸引することが原因で起こり、通常1-3才までに発症し、遅くても6歳までに発症します。季節性があり、激しく痒がります。性差はありません。 |
外耳炎 |
耳が垂れているために、炎症が起こりやすく、激しく痒がったり、耳の中が赤くなったりします。いろいろな病気の症状として現れます。 |
脂漏性皮膚炎 |
俗に言うフケが出て、その程度によってですが、全身を痒がります。油性と乾性のフケに分けて治療します。この病気は体質的なところがあります。 |
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■心臓・循環器の病気 |
僧帽弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の僧帽弁の障害で、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
三尖弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の三尖弁の障害で、僧帽弁閉鎖不全とほとんど同時に起こる傾向があります。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
本態性高血圧症 |
遺伝的な原因による高血圧症です。進行すると、視力の低下や眼球の出血を起こしたりします。 |
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■消化器の病気 |
門脈大静脈
シャント |
肝臓の奇形により、多くは食後頭がふらついたりして歩けなくなります。ひどくなると昏睡状態になります。 |
肥厚性幽門胃症 |
幽門部が肥厚して、狭窄が起こり、食後に嘔吐をする。 |
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■腫瘍性の病気 |
乳腺腫瘍 |
2.5才以下に避妊すれば乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症などの病気も防ぐことができます。 |
皮膚の腫瘍 |
この犬種は、肝様腺癌・皮脂腺腫・表皮嚢胞・マイボーム腺腫等が発症します。 |
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■泌尿器の病気 |
尿石症 |
血尿・尿が出にくい・嘔吐・疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。 |
腎皮質形成不全 |
先天的に腎臓の皮質が形成不全になるために、1歳以下で腎不全の症状が現れ、尿毒症になります。 |
膀胱結石 |
膀胱に結石ができることがあり、数個の場合と大きな1つの場合がある。 |
腎臓結石 |
腎臓に結石ができることがあり、通常小さい数個の結石があります。 |
腎形成不全 |
先天的に腎臓が形成不全になるために、通常1歳以下で腎不全の症状が現れ、尿毒症になります。超音波及び生検で診断します。 |
尿道下裂 |
尿道壁欠損を特徴とする発生異常で、陰茎の下面で様々な距離の位置に尿道が開いており、外尿道口が正常の腺管位より近位にある先天的な病気。 |
シュウ酸
カルシウム結石 |
5-12歳でみられ、雄が70%である。ときどき高カルシウム血症が認められることもある。 |
上皮小体機能
低下症 |
1歳ぐらいから多飲多尿となり、最終的には尿毒症となります。 |
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■呼吸器の病気 |
気管虚脱 |
気管がつぶれた状態になり、呼吸困難を起こす病気です。 |
鼻腔狭窄 |
鼻の孔が、先天的に狭いために少し興奮すると呼吸困難が起こります。 |
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■その他の病気 |
口蓋裂 |
口蓋が正中線で裂けている奇形です。鼻孔と口腔がつながるために呼吸や吸引運動が傷害されます。 |
難産 |
出産のときに難産になることがあります。陣痛が始まってもなかなか子供が生まれないようであればすぐに獣医師に連絡しましょう。 |
臍ヘルニア |
おへそが膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 |
鼠径ヘルニア |
内股が膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 |
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