■頭部の病気 |
環軸亜脱臼 |
頚椎の第1と第2の関係が悪く、頭の位置をうまく保つことが出来ません。歯突起の骨折や欠損の場合も、同じ状態になります。首を無理に下げると危険です。 |
水頭症 |
先天的な場合と後天的な場合があります。頭に水が溜まってしまい、運動失調等が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。 |
後頭骨形成不全 |
うまく歩けなくなり、運動障害も現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。なかなか診断もやっかいな病気です。 |
歯突起の欠損 |
首の後方にある、歯突起が産まれつき、欠損する病気で、ふらふら歩いたりするなどの運動障害が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。 |
頭蓋下顎骨症 |
下顎が腫張し、疼痛・発熱が起こります。4-7ヶ月齢で発症し、11-13ヶ月齢でおさまります。食欲が低下するために、栄養不良になることがあります。 |
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■眼の病気 |
進行性網膜萎縮 |
夜、眼が見えにくくなり、進行すると失明します。遺伝的な病気で治療法はありません。 |
続発性緑内障 |
眼の外傷や炎症による緑内障で、眼内圧の上昇により眼に疼痛が起こり、眼球が大きくなります。赤眼となり、視力に障害が起こります。初期の治療が重要です。 |
睫毛重生 |
結膜にまつげが突出し、眼を刺激するために流涙や、まぶたの痙攣が起こります。ひどくなると眼を開けているのが痛く、眼をつむります。 |
異所性睫毛 |
まつげの位置が、通常と異なる部位にはえている状態を言う。 |
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■歯の病気 |
歯石・歯垢の蓄積 |
歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 |
乳歯遺残 |
乳歯と永久歯が入れ代わるときに乳歯が残ってしまい、歯並びが悪くなることがあります。歯石や歯肉炎の原因になりますので、早めに治療する必要があります。 |
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■血液の病気 |
血友病A |
血液を凝固させる因子が先天的に不足するため、外傷による出血等で、止まりにくくなる病気です。古典的な血友病で、第VIII因子の欠乏が原因です。 |
ヴォン
・ヴィレブランド
(フォン
・ヴィレブランド)病 |
出血性素因の病気で、粘膜からとか、体のあらゆる部分に出血傾向が認められる。常染色体優性遺伝である。 |
ピルビン酸
キナーゼ欠乏性 |
赤血球の異常により、溶血性の貧血を起こします。 |
血友病B |
第IX因子の欠乏(クリスマス病)が原因で、血液を凝固させる因子が先天的に不足するため、外傷による出血が止まりにくくなる病気です。 |
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■皮膚の病気 |
アトピー性皮膚炎 |
主に塵埃(家のダニ等)を吸引することが原因で起こり、通常1-3才までに発症し、遅くても6歳までに発症します。季節性があり、激しく痒がります。性差はありません。 |
ビタミンA反応性
皮膚炎 |
腹部や身体の横の部分が侵され、悪臭がしてきます。 |
外耳炎 |
耳の炎症が起こりやすく、激しく痒がります。 |
甲状腺機能
低下症 |
中年齢以上で性別に関係なく発生しますが、皮膚病が治りにくくなり、被毛に光沢がなくなり脱毛しやすくなります。高齢になると発症しやすくなります。 |
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■心臓・循環器の病気 |
僧帽弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の僧帽弁の障害で、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
三尖弁閉鎖不全 |
老齢になると起こりやすい心臓の三尖弁の障害で、僧帽弁閉鎖不全とほとんど同時に起こる傾向があります。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 |
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■神経系の病気 |
小脳形成不全 |
先天的に小脳の発育が障害され、生まれた直後から平衡感覚がなくなりふらふらするなどの運動失調が起こります。 |
クラッペ病 |
遺伝的に起こる脳の障害により、子犬の頃から興奮・痙攣・全身の麻痺などが起こります。脳脊髄の脱髄性の病気で治療法がありません。 |
球様細胞
白質萎縮症 |
リソソーム貯蔵病で中枢神経の白質と末梢神経に進行性変性を起こす。症状は上行性の進行性の後肢麻痺とか小脳症状が特徴です。治療法はありません。 |
低血糖症 |
子犬で発現しやすい疾患の1つです。急に元気がなくなって倒れたり、ひどくなるとてんかんの様な発作を起こします。 |
進行性神経疾患 |
5ヶ月頃から発症する、末梢神経系細胞のクロマチン溶解を特徴とする病気で症状は筋萎縮・後肢虚弱から始まり、四肢不全麻痺・測定過大・頭部振戦等です。 |
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■消化器の病気 |
多発性肝嚢胞 |
この犬種は肝臓に多数の嚢胞を持つ素因があるものがあります。早いと6週齢から遅くても生後2-3ヶ月で起こりはじめます。肝不全となり、お腹が腫れてきます。多飲多尿などの症状が認められます。診断は主に超音波検査でわかります。 |
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■腫瘍性の病気 |
皮膚の腫瘍 |
皮脂腺腫・皮膚メラノーマ・皮脂腺癌等が発症しやすい素因を持つ。 |
乳腺腫瘍 |
乳腺部が硬くなり、大きくなります。1/4は肺に転移します。 |
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■泌尿器の病気 |
尿石症 |
血尿・尿が出にくい・嘔吐・疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。 |
膀胱結石 |
膀胱に結石ができることがあり、数個の場合と大きな1つの場合がある。 |
腎臓結石 |
腎臓に結石ができることがあり、通常小さい数個の結石があります。 |
多発性腎嚢胞 |
この犬種は腎臓に多数の嚢胞を持つ素因があるものがあります。早いと6週齢から遅くても生後2-3ヶ月で起こりはじめます。腎不全となり、多飲多尿などの症状が認められます。診断は主に超音波検査でわかります。 |
シスチン尿症 |
尿中にアミノ酸の一種であるシスチンが過剰に排泄されるために、結石を作りやすくなります。 |
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■呼吸器の病気 |
食道気管婁 |
食道と気管の間に婁管(ろうかん)すなわち管でつながっている状態で、食べた物が、食道から気管へ移動、誤嚥するため、咳を発症し肺炎になりやすくなる。 |
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■その他の病気 |
難産 |
出産のときに難産になることがあります。陣痛が始まってもなかなか子供が生まれないようであればすぐに獣医師に連絡しましょう。 |
鼠径ヘルニア |
内股が膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 |
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