■骨の病気 |
前肢の関節の変形 |
橈骨と尺骨遠位と手関節の変形によって、うまく歩けなくなります。 |
椎間板ヘルニア |
椎間板が変性し、腰の神経を圧迫するため、運動障害や後肢の麻痺、失禁などが生じます。症状がひどいと、俗に言う腰抜けの症状となります。 |
骨端異形成 |
子犬の後肢の関節が陥落し、ふらつきます。 |
椎間板変性 |
腰の神経圧迫により、運動障害が生じます。 |
先天性肘脱臼 |
肘の関節が不安定になり、成長するにつれて脱臼します。遺伝が疑われています。 |
肘突起癒合不全 |
成長期の子犬に起こります。肘を曲げる時に痛がり、前肢の跛行が認められます。 |
頚椎の変形・奇形 |
雄に多く発生します。顎部の痛みから四肢の麻痺まで症状はさまざまですが、後肢の障害が最初に認められます。ワーブラー症候群の場合もあります。 |
軟骨形成不全症 |
軟骨の形成不全により、異常に短い足になります。 |
離断性骨軟骨炎 |
関節の軟骨が部分的に剥離するために、関節が変形し、跛行を示します。 |
膝蓋骨の脱臼 |
膝のお皿に相当する骨が内側に滑り落ちる状態になり、ひどくなると慢性的に痛み跛行を呈します。 |
骨端腺の早期閉鎖 |
外傷等によって成長板に損傷を受け、前肢が弓なりに曲がってくる病気です。 |
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■眼の病気 |
緑内障 |
眼が大きくなり、疼痛(眼をつむる)が起こり、視力に障害が起こります。 |
眼瞼外反症 |
下のまぶたが外転するために結膜が露出します。このため、眼球に傷がつき、涙が出たり充血したり角膜炎が起きたりします。 |
瞬膜の肥大 (第3眼瞼の脱出) |
眼の下側の内側にある瞬膜(ワイパーの役目をする)が腫れて、眼に出来物ができたように見えます。 |
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■歯の病気 |
歯石・歯垢の蓄積 |
歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 |
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■血液の病気 |
血友病 |
血液を凝固させる因子が先天的に不足するため、外傷等による出血が止まりにくくなる病気です。 |
遺伝性血小板障害 |
この犬種に特有に認められる血小板障害で、出血が止まりにくくなったり、中等度からやや重度な出血が起こります。 |
血小板の機能異常 |
血液を凝固させるための機能が低下して、出血すると血液が止りにくくなる病気です。 |
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■皮膚の病気 |
黒色被毛毛包形成 異常症 |
黒い部分の毛が進行性に脱毛します。 |
脂漏性皮膚炎 |
皮膚に脂っぽいフケが付着し、特有の腐敗臭を伴います。激しく痒がり、発赤し、脱毛します。 |
指間皮膚炎 |
足の指の間に皮膚炎を起こします。 |
外耳炎 |
耳の炎症が起こりやすく,激しく痒がります。 |
慢性の外耳炎 |
耳が垂れているため空気の出入りが悪く、あらゆるタイプの耳の病気が発生しやすくなります。 |
皮下の腫瘍 |
毛包上皮腫、表皮嚢胞、毛母腫、皮膚扁平上皮癌、皮膚粘液肉腫等を認めます。 |
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■神経系の病気 |
クラッペ病 (脳脊髄の脱髄) |
遺伝的に起こる脳の障害により、子犬の頃から興奮や痙攣、全身の麻痺などが起こります。脳脊髄の両側性の脱髄の病気で、治療法がありません。 |
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■泌尿器の病気 |
尿石症 |
血尿、尿が出にくい、嘔吐、疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。 |
シスチン尿 |
尿の中のシスチンの量が増加し、そのため結石ができやすくなります。雄が90%で、1〜8才で発症します。血清は異常が起こらず、尿培養も陰性です。 |
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■消化器の病気 |
胃捻転 |
食後、急に腹部が膨満し、ショック症状を起こします。 |
腸閉塞 |
異物を食べることにより腸が閉塞することがあります。激しい腹痛や食欲不振、嘔吐、下痢、血便などが認められます。 |
脾捻転 |
食欲不振や嘔吐、腹痛が認められ、溶血性の貧血を起こします。胃捻転に伴って起こります。 |
胃や腸の異物 |
いろいろな物に興味を示すため、異物を飲み込む癖があります。飼い主の方は、普段から十分に気をつけて、注意しましょう。 |
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■呼吸器の病気 |
気管形成不全 |
気管の発達が不十分であるために、生後2ヶ月以内に咳や呼吸困難が認められ、運動不耐性になります。 |
肺葉捻転 |
呼吸困難や、咳や血痰が認められます。 |
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■産科の病気 |
子宮蓄膿症 |
何かのホルモンの働きが、この病気に罹りやすいことに関係しているようです。 |
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■その他の病気 |
鼠径ヘルニア |
内股が膨らみ、外から触るとでっぱっています。 |
肛門腺の閉塞 |
肛門にある袋に膿がたまります。定期的に絞ることが必要で、重症の場合は手術が必要となります。 |
リンパ腫 |
最も代表的な腫瘍で、体のいろいろな所にできますが、治療するとかなりの生存が見込める場合が多いので、治療すべき腫瘍です。 |
ブルセラ症 |
人間にも感染する伝染病で、主に睾丸に感染します。まれな病気です。 |
免疫機能低下症 |
産まれつき免疫の機能が低下して、いろいろな病気に対する抵抗力がなくなり、皮膚病、細菌感染、ウイルス感染等に対して罹りやすくなったり、治りにくくなる状態を言います。 |
乳腺腫瘍 |
雌では2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症などの病気も防ぐことができます。 |
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