■複数医療選択システム Multiple Option Medicine System(MOMS) |
複数獣医療選択の実現にためには
⇒動物病院側に高度な獣医療レベルが必要
例:種々の診断・治療を選ぶにもその種々の方法を知らなければ提示できない
⇒動物病院側に高度な医療機器が必要
例:胃の内の異物は75%内視鏡(胃カメラ)で摘出できる。装置がなければ実施できない。
動物病院で医療を受ける場合、人間の医療と大きく違う点は国が管理する医療保険制度がないことです。そのため各動物病院で料金の差が大きく出ます。この問題については動物病院の検査と料金の項目に記載してあるので御参照ください。
この発想は、現時点においては、人と動物の関係を考えるに、いつも人間に接している伴侶動物はやはり人間の幸福感があって、初めて動物の幸福感も成立するものと考えられます。そこには密接に飼い主と動物のあらゆる関係が成り立っていると思います。
例えばその伴侶動物が病気になった場合、普段健康な時には気が付かない、思わぬ事態に遭遇することとなった時に、飼い主として、あらゆる意味を含めて自分の生活を脅かさない程度で、できる限りのことをしてあげたいと思われるでしよう。その個人差の思いの違いを満たすために、飼い主の方の望む獣医療方法・獣医療程度で診療を可能する方法がこの複数選択方式であると言うことです。
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■動物病院はまず自己の持つ最高の医療を飼い主にすすめる |
なぜいろいろな料金で違うのか?
⇒獣医療には低獣医療から高度獣医療までさまざま存在するからである
⇒問題はどのレベルが最低限の獣医療か→獣医療の専門性によって違ってくる(動物医療には人医の保険レベルの基準がないから)
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■飼い主のみ医療方式の程度を下げ、望む医療方式の程度で診察できる |
飼い主が選べる複数選択方式
⇒低獣医療レベルの例題
骨折→固定して自然治癒を期待
内科疾患→対症療法が中心
嘔吐・咳→制嘔剤・鎮咳剤を処方
不快感の除去→例えば蚤の除去
そのために最も重要なことは、積極的に公開された獣医療の情報を利用して、現在どんな治療法や診断法があるかその内から何が有効かを調べた上で、飼い主の方が希望する(選択する)獣医療の程度を選べる(複数獣医療選択方式)と言うことです。
しかし獣医学情報にも、さまざまな程度があり、信頼できる情報と信頼できない情報とさまざまあります。それらの判断は飼い主自身が行なわざるを得ないのでしょうが、その基本はその獣医学情報が、科学的な根拠に基づいた医療(EBM―Evidence Based Medicine)、獣医学の場合はEBVM(Evidence Based Veterinary Medicine)に基づいているかどうかです。
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■結果的に動物病院の料金は飼い主が決める |
低料金で効果的な獣医療をするための方法
⇒飼い主が病気の症状説明にホームビデオを活用
例:飼育環境・痙攣や発作の状況
⇒飼い主ができる限り医療に参加する
例:体重・体温の測定して報告
⇒飼い主が治療に参加+在宅獣医療実施
例:輸液は飼い主自身が行う
より判り易く言えば、伴侶動物に関する、医療の診断法や治療法についても、それに直接的に比例して関係するのが料金です。何をどれだけ行なえば、どのくらいの料金となるか飼い主の方が自身で決定できると言う事です。
すなわち料金は飼い主の方が自身で決定できると言う事です。動物病院の料金は高度医療(専門的な高度な技術や医療機器等を用いて科学的な裏付けの元に診断や治療をする)から低医療(比較的低い料金で検査等の裏付けなしに経験的に医療を行う)までさまざまです。同じ病気で、その程度が同じでも、その方法によって料金はさまざまです。料金についいては動物病院とその料金を御参照ください。その医療を1-2のレベルで行うか、8-9のレベルで行うかによって、当然4-9倍違ってくるからです。 |