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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA
根拠に基づいた獣医療(EBVM)とは
2001/12/29
最近、人間の医学では、その病気の治療を行う際に、その治療が科学的な根拠に基づくものかの有無が問いただされています。これをEBM―Evidence Based Medicine(根拠に基づいた医療)と呼んでいます。
獣医学情報にも、さまざまな程度があり、信頼できる情報(学会誌の報告や成書から)と信頼できない風潮情報(例えば犬が風邪をひいた)とさまざまあります。それらの判断は飼い主自身が行なわざるを得ないのでしょうが、その基本はその獣医学情報が、根拠に基づいた獣医療―EBVMに基づいているかどうかです。
人間の医学のEBMでは、またその根拠の信頼度に基づいて5段階に分かれているようです。
しかしながら、すべての医療がこれにのみに基づくものではないので、このへんが医療のむずかしさ・複雑さ・わかりにくさです。医学・医療では絶対は存在しないのです。また例外がないこともないのです。医療で絶対は存在しないことの例外は、人間・動物はいずれ必ず死が訪れると言うことです。
ゆえに医療は現段階では、わかりにくい部分が多く存在しているのですが、それらを完全には否定できないのですが、最も重要な基準は、EBMを第一優先事項とすることです。 |