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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA
神経疾患の診断
異常の前に正常を知ること
神経病の診断と治療 まずは本当に神経病が存在するのか?を考えることから始める 例えば跛行で整形外科との鑑別 |
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病歴の聴取 診察室内を自由に歩きまわれるようにする 環境(外部の刺激)にどう変化するか? まず異常を知る前に正常を知ること |
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神経学的疾患のアプローチ 1)特徴(種類・性別・年齢) 2)主訴 3)病歴の聴取(急性・進行性) 4)身体検査(全身性疾患は?) 5)問題点リスト 6)神経学的検査 7)原因の可能性リスト 8)診断プラン(MDB) 9)診断プラン(補助検査) 10)飼い主教育 |
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STEP1:何処に病変があるか?
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STEP2:どんなタイプの病変か?
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STEP3:病変の原因は?(後肢麻痺の例) 急性→出血 外傷 椎間板の問題 慢性→腫瘍 変性性 ミエリンの脱損 痛みあり→椎間板ヘルニア 痛みなし→梗塞 6ヶ月の小型犬→歯突起 9歳のシェパード→腫瘍 6歳の♂のダックスフンド→椎間板ヘルニア |
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神経学的検査は身体検査の延長 感覚機能と運動機能 いつも同じ様に! 運動の異常と姿勢の異常 最も認められる症状 神経学的検査は病変はどこかのみ判定できる その原因は判定できない! |
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神経学的検査
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1)まず精神の状態を判定をする 活発(正常) 沈鬱状態 昏迷状態 昏睡状態 歩行の状態 滑らない床面で! 固有感覚 不全麻痺 回旋運動 運動失調 測定障害 姿勢の状態 頭部と体躯と四肢の関係 正常な姿勢が保てるか? |
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2)筋骨格系と皮膚の触診 触診 筋萎縮は? 左右対称性か? 痛みは? 爪の状態は? 筋萎縮→末梢神経疾患 筋緊張亢進→脳脊髄神経疾患 |
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まず反応vs反射の違いを理解する 反射→大脳まで行かないで反応する 反応→大脳まで行って反応する 欠如(0) 減少(1+) 正常(2+) 亢進(3+) 過剰亢進(4+) |
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3)姿勢反応 正常な立位を維持するための複雑な反応 神経のすべてにおいて関係するため病変部の位置は不明 固有知覚反応 手押し車反応 片足跳び(ホッピング) 姿勢性伸筋突伸反応 踏み直り反応 片肢歩行反応 意識的固有知覚(固有知覚反応又は固有位置感覚) プロプリオセプション:代表的な姿勢反応検査 運動機能障害(随意運動)が発症する前に発症する 脊髄の圧迫障害の最初の徴候 病変部の位置ぎめは出来ない |
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脊髄反射 膝蓋反射 屈曲反射 上腕二頭筋反射 上腕三頭筋反射 肛門反射 交差伸展反射 |
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4-1)脊髄反射・膝蓋腱反射(大腿四頭筋反射) 伸展筋反射の評価に最も確実 末梢神経は大腿神経で犬ではL4からL6の脊髄分節 |
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4-2)伸展筋反射の亢進 L4の脊髄分節より前方の(脳及び脊髄)下向経路(上位運動ニューロン)の機能欠如 伸展筋反射の減少や欠如 反射弓における知覚系と運動系(下位運動ニューロン)の病変を示す 片側のみの欠如→大腿神経の神経根の病変 両側の欠如→L4からL6の病変 |
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4-3)引っ込み(屈筋)反射:Withdrawal (flexor) reflex 前肢の屈曲反射は、 腋窩・皮筋・正中・橈骨・尺骨神経の分枝(上腕神経叢)に支配され C6からT1の脊髄分節に支配される 反射の欠如→上記部位の病変 反射の亢進→C6より頭側の病変 後肢の屈曲反射は、脊髄分節のL6・L7・S1+坐骨神経 反射の欠如→上記部位の病変 反射の亢進→L6より頭側の病変 |
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4-4)会陰(肛門)反射 肛門括約筋の収縮反応 仙椎の脊髄分節と仙椎神経根の機能評価となる 特に膀胱機能障害では重要 |
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脊髄神経の区分 これらの領域は脊椎ではなく脊髄分節らかなり 脊髄分節が同一番号の脊椎と必ずしも一致しない
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反射評価には3種類ある 反射に対する反応として知覚系や運動系のどちらかの機能が、 欠損または低下→機能が完全か部分的に障害 正常→無傷 亢進→反射を抑制的に支配している脳からの経路の異常 |
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5)痙攣 上位運動ニューロンサイン(UMNs) 正常/亢進/慢性反射 正常/筋肉緊張の亢進 麻痺/不全麻痺 筋肉萎縮 |
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急性の不全麻痺 椎間板ヘルニア 外傷性疾患 線維性異形成 |
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意識的固有感覚 悪くなる 良くなる 随意運動 悪くなる 良くなる 浅在性痛覚 悪くなる 良くなる 深部痛覚 |
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6)意識的固有知覚(固有位置感覚)とは? プロプリオセプション:代表的な姿勢反応検査 運動機能障害(随意運動)が発症する前に発症する 脊髄の圧迫障害の最初の徴候 病変部の位置ぎめは出来ない 随意運動とは? 完全麻痺? 不全麻痺? 浅在性痛覚が発症する前に発症する 浅在性痛覚とは? おとなしい犬は瞳孔のみが動く程度のこともある 深部痛覚が発症する前に発症する 深部痛覚とは? 骨をつかむ要領で行う この痛覚がないと予後はむずかしい! |