3大突然死の原因
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↓ |
心臓病における3大死因
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↓ |
血流↑ |
→ |
心不全 |
→ |
心拍動の低下 |
↑ |
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血管収縮 ストレス↑ |
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↓ |
↑ |
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塩分と水分の保留 |
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血圧↓血流↓ |
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↑ |
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↓ |
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R-A-A-S交感神経 |
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↓ |
私達の病院での犬の心臓病の統計
300頭の総計
弁膜疾患
先天的心疾患
心臓糸状虫症
心筋症
心嚢疾患 |
95.2% (279頭)
2% (6頭)
1.7% (5頭)
0.8% (2頭)
0.3% (1頭) |
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↓ |
うっ血性心不全の分類
第期
第期
第期
第期 |
激しい運動時のみ発症
運動した時のみ発症
軽い運動でも発症
休んでいる時にでも発症 |
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↓ |
心臓病の3大療法
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↓ |
心臓病の3大環境療法
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↓ |
心臓病の3大食療法
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↓ |
塩分制限療法
ナトリウム含有量
普通食(缶詰)
普通食(半生)
普通食(ドライ)
k/d
h/d |
884mg/100g
716mg/100g
442mg/100g
248mg/100g
32mg/100g |
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↓ |
缶詰よりドライを!
普通食より高齢食を!
高齢食より特別食を! |
↓ |
心不全に対する3大薬物療法
利尿剤 |
Na、体液の貯留を防ぐ |
血管拡張剤 |
血管抵抗を下げ、心帰血流を低下 |
ジキタリス |
心拍数を下げる |
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↓ |
慢性心不全
心不全のFAD(ファド)プロトコール
F → フロセマイド
A → ACE阻害剤
D → ジキタリス |
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↓ |
心不全における4D治療法
4Dプロトコール
食事療法 (DIET)
利尿剤 (DIUETIS)
ジキタリス (DIURETIS)
血管拡張剤(DILATORS) |
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↓ |
慢性心不全
心不全のFADD(ファドド)プロトコール
F → フロセマイド
A → ACE阻害剤
D → 血管拡張剤
D → ジキタリス |
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↓ |
慢性心不全
心不全のFASH(ファシュ)プロトコール
F → フロセマイド
A → ACE阻害剤
S → スピロノラクトン
H → ヒドララジン |
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↓ |
慢性心不全
心不全のFAS(ファス)プロトコール
F → フロセマイド
A → ACE阻害剤
S → スピロノラクトン |
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↓ |
急性心不全
心不全のFOND(フォンド)プロトコール
F → フロセマイド
O → 酸素吸入
N → 動脈静脈の血管拡張剤
D → ジキタリス |
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↓ |
急性のMR レベル1の治療法
できる範囲内での酸素療法
フロセマイド 4〜8mg/kg I.M5〜10分後再投与?
+
ニトログリセリンのスプレー又は塗布
+
ヒドララジン 2〜3mg/kg(筋注 静注) |
※低血圧に注意する!
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↓ |
急性のMR レベル2の治療法
経鼻からの酸素療法
静脈からのフロセマイド2〜4mg/kg
状態によって5〜10分後再投与
+
ドブタミン2.5μg/kg/分(1時間後5.0)
5%ブドウ糖に希釈して点滴静注
(頻脈とVPCあればやめる)
+
ニトログリセリンのスプレー又は塗布
+
モルヒネがなければ酒石酸ブトルファノール
投与量 0.01mg/kg 筋注 2〜4回 |
※低血圧に注意する!
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↓ |
急性のMR レベル3の治療法
経鼻等からの酸素療法
静脈からのフロセマイド2〜4mg/kg
状態によって5〜10分後再投与
+
ドブタミン2.5μg/kg/分(1時間後5.0)
5%ブドウ糖に希釈して点滴静注
(頻脈とVPCあればやめる)
+
ニトロプルシド(なければミリスロール
+ヒドララジンで代用する)2.5μg/kg/分
(1時間後5.0)5%ブドウ糖に希釈して点滴静注
+
あればモルヒネ0.1〜0.25mg/kg SQかIM |
※低血圧に注意する!点滴ラインは左右に2本
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↓ |
慢性のうっ血性心不全の治療法
右心系 |
エナラプリル、フロセマイド、スピノロラクトン、
ジキタリス |
左心系 |
エナラプリル、フロセマイド、ジキタリス、ヒドララジン
又はプラゾシン |
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↓ |
慢性のうっ血性心不全の治療法
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ACE |
フロセミド |
ジゴキシン |
軽症 |
低量 |
低量 |
なし〜低量 |
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塩分制限+軽度の安静 |
中症 |
BID |
低〜中量 |
低〜中量 |
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腎臓食と運動制限は中程度 |
重症 |
最大+α |
高量+α |
最大 |
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特別療法食ときびしい運動制限 |
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↓ |
慢性のうっ血性心不全の治療法
線撮影検査にもとずく判定基準
左心房拡大 → ACE
左心室拡大 → ジキタリス
肺静脈拡大又は肺うっ血 → テオフィリン
肺水腫 → フロセマイド
重度な肺水腫 → ニトログリセリン |
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↓ |
ジキタリス配糖体
・上室性頻脈性不整脈に適応
・ジゴキシンの迷走神経刺激効果に関連
・特に心筋不全が存在する場合に有効 |
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↓ |
ジキタリスの使用法
・心筋の収縮力を高める
・心拍数を下げる
・安静時の心拍数が120/毎分以上に使用
・興奮時の心拍数が180/毎分以上に使用
・あらかじめ心臓の触診で収縮力を確かめる
・副作用についてよく話し合うことが重要 |
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↓ |
ジキタリスの3大適応症
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↓ |
ジキタリス使用の考慮点
投与量、投与回数、投与間隔、投与経路
適応、禁忌
効果の判定
血中濃度、半減期、中毒量
年齢、製剤
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↓ |
ジキタリスの7大禁忌
腎不全
心ブロツク
心室性頻脈
心室性早期拍動
低カリウム血症
心膜滲出
術前 |
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↓ |
ジキタリスの投与量の注意点
・全身状態、腎機能、体重、年齢、性別、併用薬、甲状腺機能等を考慮しつつ、
0.011mg/kg前後から1日2回始めて5〜7日後に再評価する。
・あらかじめ副作用を話しておく。 |
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↓ |
ジキタリスの効果の判定
ジキタリスの3大効果
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↓ |
ジキタリスの副作用の注意点
ジキタリスの3大副作用
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↓ |
アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤
・R-A-Aシステムを抑制する。
・アンギオテンシン1からアンギオテンシン2への
変換を阻害する作用がある。
・平衡血管拡張剤として作用。 |
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↓ |
アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤
その適応は?
・うっ血性心不全を伴う弁膜疾患
・うっ血性心不全を伴う拡張性心筋症
・左心室不全のうっ血性心不全
・拘束性心筋症の猫
・全身性高血圧 |
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↓ |
アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤
投与量
エナラプリル
・0.5〜1mg/kg(1日2回に分服)
・最初は低い投与量から始め、2〜3週間かけて増量すると良い
・最大1.25mg/kgまで増量可能 |
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↓ |
アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤
副作用
低血圧
脱水(利尿)、高尿素窒症(利尿)
食欲不振、消化器症状
興奮?
咳? |
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↓ |
血管拡張剤
心拍出量低下→血圧上昇→末梢血管抵抗(粘膜蒼白→第音亢進)上昇→
動脈系→ハイドララジン→後負荷を減少→心拍出量上昇
静脈系→ニトログリセリン→前後負荷を減少 |
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↓ |
脱塩利尿剤
ループ系(フロセマイド)の考慮点
投与量、投与間隔、投与回数、投与経路
カリウムの欠乏、水溶性ビタミンの欠乏 脱水、低血圧 |
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↓ |
脱塩利尿剤の使用法
なぜフロセマイド゙効かなくなるの?
投与経路は?他剤併用は?
その理由は?
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↓ |
脱塩利尿剤
フロセマイド
脱水に注意すること!
2〜4mg/kg(犬)QID〜TID
1〜4mg/kg(猫)QID〜BID
重症の肺水腫は5分〜30分〜2時間
ごとに2〜8mg/kgを静脈注射 |
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↓ |
脱塩利尿剤のトライアングル
フロセマイド + スピロノラクトン
フロセマイド + サイアザイド
スピロノラクトン + サイアザイド |
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↓ |
スピロノラクトン
・カリウム維持性の利尿剤
・遠位尿細管に働く
・効果が出るまで2〜3日間を要す
・利尿作用は比較的弱い
・右心不全、肝不全、ネフローゼ、低カリウム血症、高血圧
・1〜2mg/kg BID 経口投与
・通常フロセマイドの半量を使用
・犬・猫同様の容量
・単独では通常使用しない |
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↓ |
サイアザイド
・2〜4mg/kg(犬)経口投与 BID
・ループ系より利尿作用は弱い
・通常併用にて使用 |
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